かとうぎ桜子区政レポート 5月号 議会報告通号129号 【1ページ目 3月23日、配食サービスについての勉強会をしました】 昨年から定期的に行なっている介護に関する勉強会。3月は「配食サービスについて」というテーマで行ないました。 お弁当を配達する事業者3社さんにお話を伺いました。 高齢の方などにお弁当を届ける業者はたくさんあるのですが、 特に練馬区が補助をして少し安くお弁当を届けてもらうことのできる「食事サービス」というものがあります。 これは、65歳以上のひとり暮らしの人、高齢者のみで暮らしている人、日中高齢者のみになる人、 障害のある人と暮らしている高齢者、といった条件のもとに1週間に3食まで(日曜以外)、 少し安く(例えば全額自費で頼むと700円代のお弁当が400円代になるなど。事業者の料金設定により異なります。) お弁当を注文できるというものです。ご高齢の人の食事の確保という意味があるだけではなく、 お弁当を手渡しすることで安否確認をするという意味もあるために、区の補助が入っているというものです。 そのため、事業者によっては、身体的な不調で玄関先までお弁当を取りに来られないという人や 耳が遠くてインターホンに気づかないという人を想定して、お弁当屋さんが部屋の中まで 届けてくれるというサービスを提供しているところもあります。(暗証番号のついたキーボックスで鍵を管理しています。) また、試食品についても、通常のもの、きざみ食、ムース食、低たんぱく食など様々なタイプの試食を用意してくださいました。 ムースは食材ごとに、たとえば「これは人参、これはお魚」と分かるように分けて作っているなど、 形が変わっても美味しく食べられる工夫がされていました。 ご高齢の方が地域で安心して暮らすための支えのひとつとして、 配食サービスが機能していることを学ぶことができましたが、 なぜ区の補助は日曜が対象になっていないのかなど、課題を感じる点もありましたので、 より良いしくみになっていくよう、今後の議会でも取り上げていけたらと思っています。 【2,3ページ目 駅前のロータリーのバリアフリー化を!】 選挙を経ての議会はまだこれからですので、今回のレポートでは、前の定例会で質問した内容をご紹介します。 車いすを利用している人が、スロープやリフト付きの車に乗ることがありますが、 その乗り降りをする際には一般的な車以上にしばらく安全に駐停車できるスペースが必要です。 しかし、駅前のロータリー等にほとんどそういう整備がされていないということを、3月の議会で質問しました。 【質問内容】 〈かとうぎ桜子〉 車椅子を利用する方がリフトつきの車で移動して、駅前で乗降する場合の駅前の停車場所の整備状況は? 〈建築課長の回答〉 車椅子のままで乗り込める福祉車両の多くは、車体後部にリフトやスロープを取り付けられております。 このため駅前広場等では、車道上で車椅子の乗り降りをしなければならず、 安全に乗降できるスペースの確保や歩道と車道との段差解消が必要になります。 2018年8月に策定した「公共施設へのアクセスルート ユニバーサルデザインガイドライン」では、 タクシー乗り場や一般車両の乗り降り場を設ける場合には、車道に対して歩道を切り下げて、 歩道に車椅子使用者が安全に展開できる水平なスペースを設けるように努めることとしています。 現在、区内の駅前で一般の福祉車両が利用できる障害者用乗降スペースを設けているのは、練馬駅のみです。 駅前広場が整備されている高野台駅、石神井公園駅、大泉学園駅、光が丘駅の4駅では、 タクシー乗り場において一般の乗客が安全に乗降できるように、歩道の切り下げが行なわれています。 これにより福祉車両のタクシー利用者も安全な乗降が可能となっています。 【車が落ち着いて駐停車し、乗降する場がほとんどない現状】  【質問内容】としてご紹介したように、まず、車いすユーザーが駅前で乗降するスペースについて質問しました。  例えば駅としては西東京市ですが、練馬区民も利用する保谷駅の北口だと、「身障者用乗降場」という看板があり、 停車スペースに車いすマークのある囲みがついていて、スロープで歩道にあがることのできるスペースがあります。 また、石神井公園駅の場合は、ロータリーのところに一般車乗降場の表示があって、 段差がなく改札方向に向かえるルートが確保されています。 しかし、そのほかの駅については、一般のリフトつきの車が停車する意味では不十分です。 【あまり積極的な回答は得られなかったが、今こそまちのバリアフリー化を!】 「車いす利用者が停車して乗降してもいい場所だ」という目印がないことは、 バスやタクシーなど、ロータリーを使う業務用の車の理解も得づらい環境にあるともいえます。 リフトつきの車が停車して、車椅子を利用される方が安全に乗降するためには、 少なくともに数分は慌てずに停車できる場が必要です。「ここは車椅子の乗降ができる場所なのだ」ということが明確にするべきです。 可能な限り、駅周辺でのリフトつきの車の停車スペースの確保と、わかりやすい表示をすべきと提案しました。 それに対してバリアフリーの担当課長からは、「駅前広場等への障害者用乗降スペースの設置は、 交通管理者等の協議が必要。条件が整い、一般の車両が停車することにより、 福祉車両利用が妨げにならないように、わかりやすい表示を行ってまいりたい」 という回答がありました。 区としてもまちのユニバーサルデザイン化を進めようとしている今こそ、スムーズな移動方法の保障を進めるべきであると考えます。 【参考 「公共施設へのアクセスルート ユニバーサルデザインガイドライン」とは】 2018年8月策定。 公共施設のバリアフリー化は進んでいるものの、高齢者、障害者、乳幼児連れの外出環境に対する満足度は必ずしも上がらない。 その原因のひとつに街全体のバリアフリー化の不連続さが考えられることから、まずは駅から公共施設までのルートの連続性を向上させようというもの。 【4ページ目】 【5月30日から新たな任期となります。】  4月に行なわれた区議会議員選挙による新しい顔ぶれの任期スタートは5月30日からとなります。最初の議会は6月7日からの予定。  今までいなかった政党・団体も新たに加わり、どのような議論が行なわれるか、今後のレポートでご報告していかれたらと思っております。 【今回の選挙結果(人数)】 自民党 選挙前17 選挙後17 公明党 選挙前12 選挙後11 共産党 選挙前6 選挙後5 立憲民主党 選挙前2 選挙後4 市民の声ねりま 選挙前3 選挙後3 生活者ネット 選挙前3 選挙後2 都民ファースト 選挙前0 選挙後2 国民民主党 選挙前1 選挙後1 NHKから国民を守る党 選挙前0 選挙後1 オンブズマン練馬 選挙前1 選挙後1 国民民主党と一緒の会派の無所属 選挙前3 選挙後2 市民ふくしフォーラム(かとうぎ桜子) 選挙前1 選挙後1 維新の党 選挙前1 選挙後0 【次回介護の勉強会は6月29日(土)午後を予定しています。】  2−3か月に1度のペースで続けている介護勉強会ですが、次回は6月29日(土)午後を予定しております。 施設見学などを計画中ですが、詳細が決まり次第、レポートやブログ、SNSなどでご案内させていただきます。 【駅でのレポート配布について】 かとうぎ桜子は、月に1回のペースで新しい区政レポートを作成しています。 視察など遠出をする場合などに間があくこともありますが基本的に1ヶ月で1めぐりするように、 おおむね以下のようなスケジュールで朝の通勤時間帯(7時〜8時30分頃)に配布しています。   ・毎週月曜日:大泉学園駅北口 (喫煙所の近く、駅正面のドトール前、グランエミオのビルの近く、みずほ銀行の近くの4か所を順番に回っています。月曜日が祝日だったり、月曜日に視察等があり都合がつかないときには曜日を変更する場合があります。) ・月2回、火曜日:大泉学園駅南口(1階ロータリーと2階デッキ) ・水曜または木曜のうち月3回:保谷駅北口と南口(北口正面、線路沿いの道、南口西友前) ・月3回、金曜日:石神井公園駅(中央改札側の正面、高架下、西口改札近く) 【かとうぎ桜子プロフィール】 ・1980年生まれ。現在、区議会議員3期目。(5月30日から4期目となります。) ・慶応義塾大学文学部に在学中、ホームヘルパー2級の資格を取得 ・大学卒業後、夜間の上智社会福祉専門学校に入学、社会福祉士取得 ・NPOで介護の仕事をする中で、地域福祉・地域社会にさらに深く幅広くかかわる必要性 を感じ、2007年区議会議員選挙に初挑戦、当選 ・公立保育園の民営化問題に疑問を感じ、区議の活動のかたわら立教大学大学院・21世紀  社会デザイン研究科にて研究。2010年修了 ・2012年、検診で子宮頸がんが見つかり治療。女性の健康へのとりくみの必要性についても政策提言 ・2018年、地域の拠点・ウイズタイムハウスをオープン ・大泉学園町4丁目に猫3匹と夫と住んでいる